事業開始までの軌跡

事業開始までの軌跡

2015年(平成27年)
「介護従事者招聘プロジェクト」を開始。

外国人介護技能実習生受け入れの日本国内解禁に向け、株式会社ソーシャルサポート(以下、「弊社という)を中心に中国や東南アジア諸国からの「介護従事者招聘プロジェクト」を開始。

特に高齢者介護に適する人材としてフィリピンに着目した。性格が明るく、高齢者を敬う気質が高く、親日的であり日本への憧れが強く、何よりも国民の平均年齢が24歳というエネルギッシュなフィリピンは本プロジェクトの対象国として最適国と考え、人脈開拓の作業に着手した。

2016年(平成28年1月)
本プロジェクトを開始

フィリピンにて20年間近く、人材育成、医療・福祉等のNGO活動を献身的に行い、フィリピン国内に幅広い確かな人脈を持つ「室谷 芳延」氏を「介護従事者招聘プロジェクト」の弊社の現地責任者として招き入れ、マニラ市内に準備室を設立して本プロジェクトを開始する。

2016年(平成28年6月)
セミナー開催

株式会社ソーシャルサポート主催セミナー
橋下先生を囲み「介護問題の現況と未来」セミナー開催

2016年(平成28年8月)
株式会社ソーシャルサポートを中心とした代表団の訪比

著名な雑誌「TIMES」の表紙にもなった「ベルモンテ国会議長」(当時)と会談、比での弊社「介護従事者招聘プロジェクト」事業への全面的な協力を取り付ける。

アーダネタ市立大学 「エリザベス A モンテロ学長」Elizabeth A Montero,Ed.Dと面談。同大学の看護師及び介護士養成プログラムとの提携と日比学生の交流についての協議を行う。同年7~8月に弊社主催の日本の学生達による語学(英語)短期留学ツアーの実施で合意。

ラワック市長と市スタッフの懇親会。ラワッグ市クレヴィル.Vファリン市長Clevyllevfarin.Mayorと面談。同市長は比に於いてフィリピン警察機構のNo.3の経歴を持つ有力者。ラワッグ市庁舎内に日比の交流を深める為の学習室の提供や同年7~8月に弊社主催の短期英語学習ホームステイの実施、その他様々な形での事業交流ついて合意。

2016年(平成28年8月)
ホームステイツアーの実施

アーダネタ市立大学及びラワッグ市の招待を受け、日本の大学生・社会人による2度の英語短期留学ホームステイツアーを弊社主催にて実施。

2016年(平成28年9月)
レイナルド C バチスタ理事長及び学長・学部長と面談

バギオ大学:レイナルド C バチスタ理事長 SR.Raynaldo C.Bautisuta(バギオ市の日刊紙のオーナーでもある有力者)及び学長・学部長と面談。同大学における看護学部と連携し、日本への介護要員育成及び募集に協力を頂くことで合意。

2016年(平成28年10月)
「メリック日本語学校」の理事及びスタッフ同行の上、各校を訪問

弊社の志向する「介護従事者招聘プロジェクト」事業 にはフィリピン現地で実践されている日本語教育よりもレベルアップされた語学教育が必要との判断からフィリピン各所の日本語学校の現状を視察するため、日本国内で外国人への日本語教育のオーソリティである「メリック日本語学校」の理事及びスタッフ同行の上、各校を訪問。

2017年(平成29年3月)
業務提携することで基本合意に至る

フィリピン現地での日本語教育及び介護教育に最適の学校法人をフィリピン政府より紹介を受け、フィリピン政府職業訓練庁:TESDA(テスダ)の公認校「ボホール介護・国際語学技能アカデミー」Bohol Kaigo International Language & Skills Academy, Inc を訪問。協議の上、業務提携することで基本合意に至る。

2018年(平成30年10月)
外国人技能実習機構より、特定監理事業の許可

外国人技能実習機構より特定監理団体の許可がおりる。介護職における外国人技能実習生の受け入れ事業を本格的に開始。

2018年(平成30年11月)
現地送り出し機関及び日本語学校・介護学校の視察

実習の進捗確認及び情報交換の目的で現地を訪問。日本国際リクルートエージェンシー併設である、「サクラ ジャパニーズランゲージスクール(日本語学校)」「サクラ ケアギバー&ヘルスケアスクール(介護教育学校)」の2校を訪問する。

理事長インタビュー
~設立の経緯と理念について~

Q. 大阪ケアサポート協同組合を設立した経緯を教えてください。
A. 外国人技能実習生の受入れ及び支援を通じて、国際貢献をしたかったからです。

Q. 国際貢献とは壮大なものですね。
A. いいえ、とんでもないです。国際政治学を研究していたこともあり、昔から国際貢献に関心がありました。かつては、NPOやNGOのボランティアとして発展途上国を中心に、現地に行って支援活動をしていましたので、ハードルのようなものは感じませんでした。

Q. なぜ、外国人技能実習生の受入れや支援に携わろうと思ったのですか。
A. 外国人技能実習制度は、日本の技能、技術又は知識を開発途上地域等への移転し、その地域の経済発展を担う「人づくり」を行う制度です。この「人づくり」という部分に共感したからです。

Q. なぜ、「人づくり」に共感したのでしょうか。
A. これまで私が行ってきた、海外でのボランティアでは、モノや食料の提供、仕事や教育のお手伝いが中心でした。これらは、一時的な支援にはなりましたが、なかなか経済発達にはつながりませんでした。なぜなら、現地の人々に「スキル」を伝えなかったからです。老子の言葉に、「人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、釣り方を教えれば一生食べていける」を意味する『授人以魚 不如授人以漁』というものがあります。日本も現在は、先進国と称されていますが、経済成長できた理由の一つに、過去に海外の国々から「スキル」を教えてもらったことが挙げられます。今度は、私たちが開発途上の国や地域に、今ある「スキル」を伝えていく番だと思います。そのためには、現地で教育をすることも大切ですが、日本に来て、実際に自分の目で見て学んでいただければと思っています。「人を育てる」ことは簡単ではありませんが、実習生を受け入れてくださる企業様と協力をしながら、少しでも国際貢献ができればと考えています。